【広報エキスパート】兼松 創業130年へ、成長性を積極発信 (1/2ページ)

兼松の渡部佳津子氏
兼松の渡部佳津子氏【拡大】

 □兼松 広報・IR室担当室長 渡部佳津子氏

 --苦難の時期が続きました

 バブル崩壊後、日本経済は低迷を続け、「失われた20年」と言われる時代を迎えました。当社も、創業100周年を機に兼松江商から兼松に社名変更し、東京本社を現在の芝浦シーバンスに移転した1991年ごろから業績が伸び悩み、収益が思うように上がらず苦しい時代を迎えました。99年に財務体質の強化を目的に「選択と集中」を実施。多くの事業を切り離し、人員も3分の1の規模となりました。コスト面削減により、広報活動も縮小、社内報の発行や企業広告の展開も中止しました。

 --何が復活に導いたのでしょう

 一連の施策が実を結び、強固な経営基盤の確立と営業基盤の拡充につながり、2013年9月末の中間配当から15期ぶりに復配ができました。14年には創業125周年を迎え、企業広告を復活しました。125年の歴史と伝統を有し、創業者・兼松房治郎の開拓者精神を受け継ぎ、挑戦し続ける総合商社であることをアピールする広告をJR浜松町駅や新大阪駅などに掲載しました。

 --「VISION-130」を発表しました

 創業130周年を前に、次なるステージに向けた成長シナリオとしての中期ビジョンです。「兼松の挑戦」として、電子・デバイス、食料、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空といった当社が強みを有する事業領域を深化させ、事業創造のための新規投資などへも挑み、さらなる企業価値の向上を目指していくことを宣言しました

 今、ESG(環境、社会、企業統治)が企業評価基準の1つになっていますが、財務情報だけでなく、さまざまな視点から会社の成長性を積極的に発信していきたいと思っています。

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