旅客急増の成田空港第3ターミナル 混雑解消へ 到着ロビー増築など 千葉 (1/3ページ)

夕方の時間帯にLCC利用客の混雑がピークを迎える第3ターミナル=成田空港(城之内和義撮影)
夕方の時間帯にLCC利用客の混雑がピークを迎える第3ターミナル=成田空港(城之内和義撮影)【拡大】

 千葉県の成田国際空港会社(NAA)は、格安航空会社(LCC)専用の第3ターミナルの混雑を解消するため、到着ロビーの増築や最新鋭の保安検査機器の導入などに乗り出す。動線の改善や保安検査の効率化を平成31(2019)年度末までに行うことで、年間の旅客受け入れ数は現在の750万人から900万人に増加する見込み。さらに今後の利用増を見据え、抜本的な対策としてターミナルの拡張を検討している。

 NAAによると、第3ターミナルでは旅客が集中する夕方の時間帯に出発ロビーや保安検査場が混雑し、手続き待ちの長い行列ができるため、LCC側から「混雑緩和を早急に対応してほしい」との要望を受けていた。第3ターミナルは出発・到着ロビーが2階に集約されており、到着客が外へ出るためには2階の出発ロビーを通過する必要がある。

 NAAが明らかにした計画によると、こうした構造的な問題を改善するため、平成31年夏までに1階部分を1300平方メートル増築して到着ロビーを設ける。到着ロビーの新設により、到着客と出発客の動線の分離を図り、ターミナル間を移動するバスの乗降場への移動もスムーズにできるようにするとしている。