【木下隆之のクルマ三昧】師走の風物詩「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、誰がどうやって決めるの? (4/4ページ)

 選考委員はこうして選ばれる

 ところで、投票権を持つ選考委員って、一体誰なのか?

 実行委員と呼ばれる運営媒体が推薦したメンバーの中から選考会が行われ、高い得票を得た60名が投票権を持つ。選考委員の選出は毎年だから、現役で活動している旬なジャーナリストが選考委員に抜擢されるのである。

 投票システムがちょっと複雑で、なおかつよく練りこまれている。

 10BESTは、ノミネートのうち5台に投票すればいい。最終選考は、各選考委員の持ち点が25点となる。その上で、一番だと思われる1台に10点を投票、そのほか4台に残りの15点を振り分けなければならないというシステムだ。

 この配点方式が僕らを悩ませる。仮に甲乙つけがたいモデルが3台あったとする。ただし10点を3台に…とはならない。持ち点は25点だからだ。トップに評価した10点以外の残りの15点を4等分せねばならず、結果的に大賞の重みが増すのである。

 票読みも難しい。選考委員はコテコテの自動車評論家だけではない。レーシングドライバー兼務もいれば、デザインが得意な評論家もいる。主婦代表もいればエッセイストも在籍している。今年はテレビ局のアナウンサーが選考委員に加わった。

 ちなみにすでに投票は終わっている。僕がどのクルマを評価したのかは、12月11日に公表される開票結果をご覧いただきたい。ヒントをお伝えしておくと…。クルマの完成度だけではなく、その時代を彩った華やかなモデルに投票するのが僕のスタイルだ。

 次号では、賞の結果と、そのカラクリに関して報告しますよ。

COTY選考委員のリスト

木下隆之のクルマ三昧】はレーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、最新のクルマ情報からモータースポーツまでクルマと社会を幅広く考察し、紹介する連載コラムです。更新は隔週金曜日。

【プロフィル】木下隆之(きのした・たかゆき)

木下隆之(きのした・たかゆき)レーシングドライバー 自動車評論家
ブランドアドバイザー ドライビングディレクター
東京都出身。明治学院大学卒業。出版社編集部勤務を経て独立。国内外のトップカテゴリーで優勝多数。スーパー耐久最多勝記録保持。ニュルブルクリンク24時間(ドイツ)日本人最高位、最多出場記録更新中。雑誌/Webで連載コラム多数。CM等のドライビングディレクター、イベントを企画するなどクリエイティブ業務多数。クルマ好きの青春を綴った「ジェイズな奴ら」(ネコ・バプリッシング)、経済書「豊田章男の人間力」(学研パブリッシング)等を上梓。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。