東芝の英原発子会社売却 韓国電力に優先交渉権

 原発を手掛ける東芝の英国全額出資子会社「ニュージェネレーション」の株式売却について、韓国電力と韓国産業通商資源省は7日までに、東芝側との優先交渉権を韓国電力が得たと発表した。英メディアは全株式を売却する見通しと伝えている。東芝が系列の米原発会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の経営破綻を受け海外原発事業から撤退するため。

 中国広核集団も買収に名乗りを上げていたが、韓国電力が優先交渉権を獲得した。韓国電力は、来年上半期中に譲渡契約を締結予定と表明した。

 ニュージェネレーションは英北西部ムーアサイドに原発3基を建設する。東芝はWHの原子炉を採用予定だったが、韓国電力は独自に設計した原子炉を使う方針だ。

 英当局から新たな原子炉の認可を得るには数年かかる見通しで、2025年頃に順次稼働させる計画は変更が避けられない見込み。

 韓国の白雲揆・産業通商資源相が今年11月に英国を訪問し、英政府から原発事業での協力の合意を取り付けていた。

 韓国電力はアラブ首長国連邦(UAE)に続き海外で原発を手掛けることになる。韓国の文在寅政権は国内では緩やかな脱原発を掲げるが、海外への原発輸出を図る方針を明確にしたことで姿勢の矛盾が問われそうだ。(ソウル、ロンドン 共同)