【トップは語る】共同企業体で大型案件受注を増やす


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 □高松コンストラクショングループ社長・吉武宣彦さん(65)

 --創業100周年を迎えた今年、社長に就任した

 「次の100年に向けてスタートする重要な年にバトンを託され、大きな重責を感じている。3カ年の新しい中期経営計画も今年度からスタートしており、まず目標に掲げた2020年3月期に売上高2680億円(17年3月期は2141億円)、営業利益150億円(同129億円)の達成を目指す。傘下の高松建設が手がける賃貸マンションの設計施工事業が好調に推移するなど、グループ全体の業績は堅調だ」

 --建設需要の見通しは

 「当初、2020年以降の需要の落ち込みを心配していたが、都市部の再開発や建物の老朽化にともなう建て替え需要は底堅い。道路やトンネル、橋などインフラ設備の補強工事のニーズも当面続くとみており、全く悲観していない。建築や土木、不動産、神社仏閣建築など幅広く事業展開する当社にとっては、20年以降も総合力を発揮できるチャンスと捉えている」

 --グループのシナジー(相乗効果)が出ている

 「賃貸マンション建築中心の高松建設と中堅ゼネコンの青木あすなろ建設というグループの中核企業2社が初めてJV(共同企業体)を組んで受注した大型物流施設が18年3月、千葉県流山市に完成予定だ。これを機に、病院や工場、オフィスビルなどその他物件にも水平展開し、JVによる大型案件の受注を増やしたい」

 --北米でも事業を始めた

 「今年10月、米ニューヨークに全額出資の現地法人を設立し、2人体制で市場調査をしている。当面はニューヨークやロサンゼルス、ダラスの3都市に絞って、数十億円規模の中古物件を購入し、リノベーションして賃貸する事業から始めていく計画だ。早ければ来年度中に米国での第1号案件をスタートさせたい」

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【プロフィル】吉武宣彦

 よしたけ・のぶひこ 明治大商卒。1976年協和銀行(現りそな銀行)入行。2005年常務執行役員。09年昭和リース会長。12年青木あすなろ建設副社長、15年高松コンストラクショングループ取締役を経て今年4月から現職。福岡県出身。