GMO、ビットコイン支払い給与制導入

 IT大手のGMOインターネットは12日、国内従業員約4000人を対象に給与の一部を仮想通貨ビットコインで受け取れる制度を来年2月給与分から導入すると発表した。従業員にビットコインになじんでもらうことで、仮想通貨事業の推進につなげる。従業員が希望すれば給与のうち最大10万円相当をビットコインで受け取れる。GMOは高性能コンピューターを稼働してビットコインを得る「採掘」と呼ばれる事業を来年1月に始める予定で、仮想通貨事業を強化している。

 労働基準法は、賃金は通貨で支払わなければならないとの原則を定めている。これに関しGMOは、ビットコインによる支払いに本人の同意を得ていることと、ビットコインによる支払額を給与から控除し、その控除分をビットコインの購入に充てる形を取っていることで、法的に問題はないと説明している。

 ビットコインをめぐっては、家電量販店ビックカメラが顧客向けの決済を導入するなど貨幣の代替に使う動きが出ている。