iPS細胞でヒトのミニ肝臓大量生産

 横浜市立大学学術院の谷口英樹教授と武部貴則准教授らの研究チームは、ヒト由来の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使ってヒトのミニ肝臓を大量に生産する技術を開発した。特殊な培養プレートを開発し、小型化した良質なミニ肝臓を従来よりも100倍以上製造できるという。6日付の米科学誌セル・リポーツに掲載された。研究チームには、バイオベンチャーのヘリオスやクラレ、味の素なども参加している。ヘリオスは谷口教授が研究する立体的な臓器を形成する技術のライセンスを受けるなど、関係が深い。