【講師のホンネ】成長する人としない人の違い 武藤正幸 (1/2ページ)

 成長する人と成長しない人の違いは何か。それは失敗したときの捉え方だ。以前「我武者羅應援團」で応援させてもらった調理専門学校の先生がこんな話をしてくれた。

 「学生が1年生のときにクラスメートでグループを組み、店舗運営実習をやる。調理はもちろん、食材の仕入れから接客まで学生に任せる。学生だけだからトラブルも多い」

 実習が終わり、学生たちに感想を書いてもらう。すると「準備する時間をもっと作ってほしい」「グループの人数を増やしてほしい」といった学校側への不満や要求を多くの学生たちが書くという。

 それから1年後。彼らが2年生になり、もう一度、同じ実習をやるそうだ。「2年生になったとはいえ、やはりトラブルは起こる。でも1年生と2年生では明らかに違う」

 何が違うのか-。それは実習を終えた学生たちの感想だ。

 2年生は起こったトラブルに対して「自分の段取りをもっとスムーズにすれば、間に合った。常に次の行動を意識したい」「仲間をフォローできるように、周りをみて仕事をしたい」など、周りへの不満や要求ではなく、自分に向けての反省や改善点を書くようになる。「この意識の変化が、成長の分かれ目」と先生はうれしそうに語る。