オムロンは14日、独自のセンサーを用い脇見運転などドライバーの運転への集中度合いを判定し、安全運転を支援する新サービス「DriveKarte(ドライブカルテ)」の提供を来春から始めると発表した。
ドライブカルテは画像認識技術と人工知能(AI)を組み合わせた車載センサーを使用。ドライバーの顔をカメラでとらえ、顔の向き▽目の向き▽まぶたの開閉-などから脇見や居眠りなど集中度の低下を検知する。
例えばドライバーが運転中にスマホ画面を見て、顔の向きが一定時間斜め下を向く状態を検知すると、アラームの鳴動で安全運転を促す。
また急加速や急ハンドルなど危険性の高い車の動きも併せて記録し、ドライバーの集中度の記録とともに管理者に報告する。
今後はドライバーの心拍数など生体情報との組み合わせにより安全性の高いシステムにする。
オムロンは物流や公共交通機関など約200万台の車両への導入を想定。将来的には自動運転車への搭載を視野に入れている。
オムロンソーシアルソリューションズの小藪竜也・事業企画課長は「200万台のうち1割への搭載を目指し、事故減少に貢献する。今後5年間で100億円規模の事業に育てたい」と述べた。