“ただ不便”な超大型書店はもう無理なのか ジュンク堂創業者が見据える活路 (1/6ページ)

 「大型書店は本を探すのに苦労する『ただ不便』な店になった。化石みたいな商売で、ギリギリの経営をつづけている」。書店の大型化を引っ張ってきたジュンク堂書店の創業者・工藤恭孝氏は、今年5月、こう発言して話題を集めた。もう大型書店は成り立たないのか。工藤氏に聞いた--。

 プレジデントオンライン編集部注:工藤恭孝氏は今年11月、丸善ジュンク堂書店の社長を退き、会長に就任した。インタビューは社長在任中だった今年8月に収録した。

丸善ジュンク堂書店・工藤恭孝会長(PRESIDENT Onlineより)

丸善ジュンク堂書店・工藤恭孝会長(PRESIDENT Onlineより)

 「化石みたいな商売」で「ギリギリの経営」

 --今年5月、工藤さんは書店経営者を集めた「日経BPマーケティング特約会」で、「大型書店は『化石』みたいな商売でギリギリの経営を続けている。その筆頭が丸善ジュンク堂書店だ」と発言されたそうですね。書店の大型化を引っ張ってきた工藤さんの発言だけに、会場は静まりかえったと聞きました。

 【工藤】「化石みたいな商売」とお話ししたのは事実です。私はこんな話をしました。

 「ネット検索が広がり、大型書店は本を探すのに苦労する『ただ不便』な店になった。ネット書店は電子書籍と検索機能などで読者の利便性を高めている。一方で、大型書店は『化石』みたいな商売でギリギリの経営を続けている。その筆頭が丸善ジュンク堂書店。実際に大型店ほど苦戦している。中でも丸の内、池袋、大阪、福岡などの巨艦店舗が全部苦しくなっている」

買うだけという点では、すでにアマゾンのやり方も古くなっている