“ただ不便”な超大型書店はもう無理なのか ジュンク堂創業者が見据える活路 (2/6ページ)

 いまはアマゾンのようなネット書店を使えば、専門書でも簡単に見つけられます。お客さんは以前だったら大型書店に行って、一生懸命探してくれました。しかし、いまは「もうそんな時間はもったいない」という方もいる。リアル書店と違って、すぐに手に入るとは限らないけれども、簡単に見つけることができる便利な装置ができてしまうと、われわれが得意としてきた大型店が一番影響を受けます。

 「アマゾンが便利な仕掛けで、われわれが得意とする、手に入りにくい本をどんどん売っているために、アマゾンの伸張と合わせて大型店がずっと苦しくなっているのはみなさんご存じのとおりです。だから、今から対応を考えないといけません」という話をしたつもりでした。ただ、「だから」以下の部分が抜け落ちて伝わってしまったようです。

 たしかに大型店舗は苦しくなっています。買うには不便な店と思われているからです。しかし、買うだけという点では、すでにアマゾンのやり方も古くなっているんじゃないでしょうか。モノの消費よりコトの消費と言われている中で、われわれはリアル店舗だからこそ展開できることがあると思います。わざわざ来てもらえるだけの楽しさを演出できない書店は、アマゾンに全滅させられるんじゃないですか、ということを、言ったつもりでした。しかし、そのことがちゃんと伝わらなかったみたいで、泣き言の会で終わってしまいました。

大型店では「宝探し」になってしまう