【現場の風】三井住友信託銀行 ESGや投資先企業の稼ぐ力に貢献 (1/2ページ)


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 □三井住友信託銀行 スチュワードシップ推進部長・堀井浩之さん(53)

 --機関投資家の行動指針(スチュワードシップ・コード)が重視されるようになった

 「今年5月の改定で注目度が一段と高まった。当社はこれまでもスチュワードシップ活動の取り組みをホームページ上で公表してきたが、より広く知っていただこうと、今年は新たに報告書にまとめ、年金基金などへの配布を始めた」

 --4~6月に開かれた株主総会での議決権行使結果の個別開示を7月に行った

 「会社提案議案に対する反対理由を開示したほか、投資先と利益相反がないことを示すため、当社の取引先には目印を付けた。全体の反対比率は12.1%だったのに対し、取引先への反対比率は12.3%とほぼ同じ。取引の有無にかかわらず賛否を判断している。先進的な投資先企業からは『反対理由を開示してもらった方がいい』という反応があった。当社と対話する際の論点がより明確になるというのが理由のようだ」

 --環境保全や社会貢献につながることを重視して投資先を選定するESG投資にも力を入れている

 「ESGへの取り組みなど、非財務情報に基づいて、企業の強みや課題を評価する独自の枠組みを設けている。洗い出された課題を中長期的に解決することが、その企業にとってはプラスになる。実際、この枠組みでの評価が高い企業ほど、自己資本利益率(ROE)も高く、相関性がある程度認められる」

 --スチュワードシップ活動の今後の展開は

 「ESG投資で先行する海外の好事例を取り入れ、国内の成長に結び付けたい。また、投資先企業に対する指標の見直しを続け、企業が稼ぐ力を高めることに貢献したい。この2つの取り組みに磨きをかけ続けることが市場全体を底上げし、経済の好循環につながる」

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