ダニアレルギー撃退へ結集 空調や製薬など異業種4社、対策を指南

 ダニが原因となるアレルギー性鼻炎などの対策に、空調メーカーや製薬会社がタッグを組んで本腰を入れ始めた。気密性の高い住宅の普及を背景に患者が増えていることから、異業種4社が結集して「ダニアレルギー対策会」を先月に発足。共同でイベントを開催して家庭での対策を指南したり、新たな商品開発を進めたりしてダニ撃退や症状緩和を目指す。

 対策会はダイキン工業と塩野義製薬、インテリア製品販売のサンゲツ、繊維・衣料製品販売の帝人フロンティアの4社で設立した。共同で実施したアンケートでは通年性アレルギー性鼻炎患者の約半数が「持って生まれた体質だ」と回答。約6割が治療を受けておらず、空気清浄機を使用している人は約2割、防ダニの布団カバーやシーツの利用も約5%にとどまった。

 症状緩和には生活環境の改善や薬による治療が有効とされるが、ダニアレルギーはまだ認知度が低いのが実情。4社は情報発信を通じて関連製品の普及にもつなげたい考えだ。