【木下隆之のクルマ三昧】日本市場に活力与えるボルボ初の大賞 花を添えたレクサスLC (2/3ページ)

 日本カー・オブ・ザ・イヤーはそのタイトルが表すように日本の賞である。日本の道路事情や日本人の使い勝手、あるいは日本の交通社会に合致しているかも厳しく審査される。ゆえに日本車が有利なのも道理。

 だが、日本車もグローバル化になり、日本だけのモデルではなくなった。逆に世界もグローバル化によって自国専用車ではなくなった。日本カー・オブ・ザ・イヤーの大賞をボルボXC60が獲得したことは、自動車のグローバル化を象徴する出来事だと思える。

大賞の意義とは

 僕はレクサスLCに最高得点を与えた。レクサスLCは、その美しく煌びやかなデザインが印象に強く残るし、GA-Lと呼ばれる新しいプラットフォームがもたらす走りは他を圧倒する。ハイブリッドシステムはさらに高度に進化した。

 だが僕がレクサスLCに最高得点を与えた理由はそれだけではない。日本カー・オブ・ザ・イヤーとは、その年を代表するもっとも華やかなモデルであると思っているからである。賞というからには、時代を彩る華やかさが必要不可欠だからだ。

レクサス「LC」

レクサス「LC」

 例えばこう考えてもらおう。日本レコード大賞はその時代を象徴する曲と歌手に与えられる。音程や声量がすべてではない。歌唱力が最優先されるのならば、可愛いだけのアイドルやパフォーマーは大賞を獲れないことになる。どんなにヒットしても、どんなに巷で話題になっても、だ。だが、レコード大賞はそれとは違う。その年を彩ること。これが優先される。それと同様に僕は、日本カー・オブ・ザ・イヤーの大賞の意義を考えているのである。

選考委員の立場から不遜な発言を許してもらえれば…