米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は21日、米航空機大手ボーイングが、ブラジルの大手航空機メーカー、エンブラエルと買収交渉を行ったと報じた。地域路線向けの小型旅客機部門を強化するのが狙い。
ライバルの欧州航空機大手エアバスが10月にカナダ・ボンバルディアの旅客機事業の一部を買収すると発表しており、対抗したい考えだ。エンブラエルの株式時価総額は約37億ドル(約4100億円)。買収額は時価総額を大きく上回る見込みという。
エンブラエルは世界3位の旅客機メーカーで、軍用機も手掛ける。同社の70~100席の小型機は地域路線で使われている。三菱航空機が開発する国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の最大のライバルとされる。(共同)