早稲田大学大学院ビジネススクールの川上智子教授が代表を務めるクラシカ・エール実行委員会は、20~30代をターゲットとした五感で楽しめる新感覚のコンサート「リラクシーモ」を実施する。第1弾として2018年3月3日に川崎市で開催する。プロジェクション・アートなどを活用することで「『癒やし』というクラシック音楽のイメージを強調していく」(川上教授)考えだ。
クラシック音楽の団体は利益率が低く、若年層の観客が少ないといった問題を抱えている。こうした現状を踏まえ、新たな取り組みによって潜在需要を掘り起こしていく。
具体的には都内の大学に在籍する音楽部の学生を中心としたエール管弦楽団や金沢工業大学の松林賢司教授らと連携しながら活動を進める。
プロジェクション・マッピングの草分け的な存在でノーベル賞の晩餐(ばんさん)会などで作品を披露している長谷川章氏がプロジェクション・アートを受け持つ。
また、塩野香料(大阪市中央区)として初の消費者向けブランド「KITCHIBE」を手掛ける塩野太一氏が香りの演出を担当する。ソーシャルメディアを通じて情報提供を行うほか、眼鏡チェーン店運営のジンズと提携し、癒やし効果を科学的に測定していく。