【高論卓説】大学院増加に警鐘 収入や体裁にこだわるなら質的低下 (3/3ページ)

日体大理事長の松浪健四郎氏
日体大理事長の松浪健四郎氏【拡大】

 かつて米国は、ドイツ、英国に比べて大学の発展が遅れている理由から大学院を初めて設置し、学位を出すことによって優位に立つようになった。世界の大学評価機関で順位を下げ続ける日本の大学。名誉挽回に向け積極的に議論しないが、私は大学院教育の充実策をまず考えるべきだと考える。国際標準の異議を訴えるだけでは、日本の大学は衰退してしまう。大胆な大学改革を19世紀後半の米国のごとく断行すべき時期にさしかかってはいまいか。

【プロフィル】松浪健四郎

 まつなみ・けんしろう 日体大理事長。日体大を経て東ミシガン大留学。日大院博士課程単位取得。学生時代はレスリング選手として全日本学生、全米選手権などのタイトルを獲得。アフガニスタン国立カブール大講師。専大教授から衆院議員3期。外務政務官、文部科学副大臣を歴任。2011年から現職。韓国龍仁大名誉博士。博士。71歳。大阪府出身。