東芝グループで原価の不正計上 増益悪化を隠蔽 傘下企業トップが引責辞任

 東芝は26日、設備工事を手がけるグループ会社「東芝通信インフラシステムズ」で不正会計があったと発表した。2013年9月以降の電気設備工事で、赤字の工事費を別の工事の費用に付け替える原価の不正計上を行った。不正の累計額は9500万円。不正の責任で、田中穣社長は12月31日付で辞任し、取締役に降格する。

 不正会計は電気設備工事のグループ長だった社員が、担当する工事の損益の悪化を隠蔽(いんぺい)するために部下に指示して行わせていた。今年9月に工事業者からの指摘を受けて部門の責任者が把握したが、社内調査に時間がかかり発表が遅れたという。

 不正を行ったグループ長らは今後処分する。東芝通信インフラシステムズは不正を受け、電気設備工事事業から撤退する。来年1月1日付でコンプライアンス推進部を新設するなど、再発防止策を徹底する。