完全民営化へ 商工中金 苦難の道 大幅な意識改革、有能な経営者 (1/2ページ)

商工中金のガバナンス改革を検討する有識者会議の第5回会合は非公開で実施された=20日、東京・霞ヶ関の経済産業省
商工中金のガバナンス改革を検討する有識者会議の第5回会合は非公開で実施された=20日、東京・霞ヶ関の経済産業省【拡大】

 不正融資が発覚した商工中金について、政府の有識者検討会が3~5年での完全民営化を提言する見通しとなったが、ゆがんだ企業文化を正すのは容易ではない。苦境に立たされる地方の中小企業を支援するという使命を全うするには、大幅な意識改革と高度な経営スキルの獲得という高いハードルがある。商工中金は“解体”という事態は避けられる方向となったものの、待ち受けるのはいばらの道だ。

 「いまだに『組織形態が変わったら金利が上がるので、今のうちに借り換えをしてください』と営業している。最近の話ですよ。あり得ない」。27日の検討会で多胡秀人委員(地域の魅力研究所代表理事)はそう声を荒らげると、商工中金の企業文化を根本から換える必要性を強調した。

 商工中金では100営業店のうち97店で不正が行われていた。問題発覚後も不誠実な営業が行われている現状には他の委員からも驚きの声が上がった。

 問題はこうした体質をどう変えるかだ。検討会では外部に第三者委員会を設けて監視する案や、監査部門の強化、人事評価制度の見直しなどの必要性が指摘されている。