IHI、インドで大型橋受注 200億円 ODA案件として実施

 IHIは27日、インドのムンバイ湾を横断する橋の建設をムンバイ都市圏開発庁から受注したと発表した。総延長約22キロのうち約10キロについて、現地の建設大手と共同受注した。総事業費は約1100億円で、IHI単独の受注額は200億円程度とみられる。

 受注したのは、ムンバイ市中心部のセウリと東郊のナビムンバイ市を結ぶ橋の建設プロジェクトで、2022年7月に完成すればインド最長の海上道路となる。プロジェクトは円借款を伴う政府開発援助(ODA)案件として実施され、セウリを起点とした約10キロの建設を、IHI子会社のIHIインフラシステムと現地建設大手ラーセン・アンド・トゥブロが請け負う。IHIインフラシステムは、さびにくいフッ素樹脂の塗装を施した橋桁の製作を担う。

 インドを代表する経済都市のムンバイは、交通渋滞が年々深刻化。ナビムンバイは経済特区に指定され、新空港の建設や港湾の拡張が予定される一方、交通手段はムンバイ湾を周回する道路と鉄道に限られてきた。

 IHIは、16年にトルコで完成したイズミット湾横断橋をはじめ、大型橋建設で実績がある。しかし、今年2月にトルコ西部のダーダネルス海峡に建設するつり橋の案件を韓国に奪われ、今回も隣の工区(8キロ)は韓国とインドのコンソーシアムによる企業の受注が内定。海外との競争が激しくなっている。