【三菱マテリアル不正】子会社前社長、賠償請求恐れ出荷継続 中間報告で指摘

 三菱マテリアルは28日、子会社による製品データ改ざん不正を検証した特別調査委員会の中間報告書を発表した。三菱電線工業(東京)では村田博昭前社長が以前から不正を認識していたが、顧客から損害賠償を請求され経営破綻することを回避するため、問題の製品の出荷を続けていたと指摘した。三菱伸銅(同)の不正は、仕様書を順守する意識の不足や、シェア拡大の優先などが原因だったと結論付けた。