発行者の思い届けたいと2年 フリーペーパーの専門店 大阪 (1/2ページ)

フリーペーパーについて語り合う田面遙華さん(右)と松本真紀さん=大阪市北区
フリーペーパーについて語り合う田面遙華さん(右)と松本真紀さん=大阪市北区【拡大】

 梅田スカイビルに近い民家や工場が立ち並ぶ一角に、全国各地のフリーペーパーを集めた専門店がある。木曜の夜にだけひっそりと開店する店の名は「はちみつとフリーペーパーのお店はっち」(大阪市北区中津)。全国各地のフリーペーパー130点以上を集めており、これほどの規模のフリーペーパー専門店は全国でも珍しいという。オープンして2年がたつが、発行者や読者らの憩いの場になっている。

 同店はアーティストの支援を目的とする一般社団法人「ワオンプロジェクト」(田中冬一郎代表理事)の活動の一環で、メンバーで書道家の田(た)面(づら)遙(よう)華(か)さん(46)、デザイナーの松本真紀さん(25)、会社員の守田あゆみさん(43)が店番をしている。

 黄色の明かりが照らす約4坪の狭い店内には、手書きのような簡単なものから写真や文章を満載した無料とは思えない豪華なものまで、全国のフリーペーパーが所狭しと並び、自由に持ち帰ることができるという。

 たとえば、ファッションや東京の街などと絡めて東大女子を分析する「ビスケット」やお坊さんの日常生活や恋愛事情などを紹介する「フリースタイルな僧侶たち」、また「銭湯」や「屋上」「漬物」などワンテーマに特化したシリーズのほか、「信じちゃ、ダメ」と前置きした“でたらめ”ばかりの「妄想星占い」といった風変わりなものまであり、個性が光る。