関西の企業、働き手集めに苦心 人手不足感は26年ぶりの水準、待遇改善進む (2/3ページ)


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 関西国際空港や大阪ミナミ周辺などから観光バスを運行する南海バスは、運転手を確保するため採用法を変えた。従来は大型2種免許保有者を採用の対象にしていたが、免許取得費用を会社で負担して新規採用することにした。

 近鉄グループホールディングス(HD)は、採用競争の激化で採用コストがグループ各社の重荷になっていることから、アルバイト・パート、中途の採用を一元化した。今年3月にスマートフォンから応募できる求人サイトを開設。流通・サービスや駅構内業務などの採用を行っている。

 平均時給は過去最高額

 人件費は高止まりしている。リクルートジョブズの「アルバイト・パート募集時平均時給調査」によると、今年11月の三大都市圏全体の平均時給は1024円(前年同月比22円増)で、53カ月連続で前年同月比プラスとなった。関西圏は991円(同19円増)。47カ月連続で前年同月を超えた。18年1月の調査開始以来、過去最高額だ。

 ベルギービール専門レストランを展開する中井レストラン企画(大阪市中央区)はネットの求人サイトを通じて採用活動を行っている。かつては4万円ほどの採用費をかければ1人は雇えたが、いまは2.5倍の10万円ほどかかるようになったという。募集時の時給は900円台から千円台に増やした。「千円以下では電話の問い合わせさえも来ない」(中井深社長)という。

 中井社長は「来年は(採用は)もっと厳しくなる。入学シーズンに合わせてアルバイトを募集したり、スタッフに友人を紹介してもらってつないでいく」と話す。

関西の人材、東日本へ