「iPhone X」のフロントカメラをもっと活用 アプリで楽しむ 似合う眼鏡も自在に (1/4ページ)

 2017年11月3日に米アップルが「iPhone X」を発売した。搭載する「トゥルーデプスカメラ」という、ディスプレイ側のいわゆるフロントカメラは、優れた3D認識機能を持つ。これにより、従来のiPhoneが採用してきた指紋認証に代わる顔認証を実現しただけでなく、表情によってアニメーションが動く「アニ文字」などを導入している。

 しかしこのカメラの使いみちはこれだけではない。サードパーティーもアプリへの活用を開始しており、顔の形にぴったりの眼鏡フレームを選んでくれたり、フルフェイスマスクを楽しめたりするアプリが提供されているのだ。

自撮り写真やアニ文字も楽しめるカメラ

 こうしたユニークなアプリを紹介する前に、まずはiPhone Xのトゥルーデプスカメラとその機能についてもう少し詳しく説明したい。

 このカメラシステムは、iPhoneディスプレイの中央上部の黒い部分に収められた、赤外線カメラ、投光イルミネータ、近接センサー、環境光センサー、700万画素のフロントカメラ、ドットプロジェクタなどがセットになったもので、「フェイスID」という顔認証を行うために用いられる。

 3万以上の目に見えないドットを投射してユーザーの顔の形状を読み取り、深度マップを作成。iPhone X側に記録した顔情報と、カメラで読み取った顔情報とを照合し、認証を行う。

顔認証以外にもできることたくさん