ニッポン再開発 東京駅や渋谷、虎ノ門…五輪後見据えて国際競争力強化 (2/2ページ)

国際競争力の強化を見据えた再開発が進む渋谷駅周辺=東京・渋谷区
国際競争力の強化を見据えた再開発が進む渋谷駅周辺=東京・渋谷区【拡大】

 渋谷は20年ほど前、起業家が集う「ビットバレー」として注目を集めたが、六本木などにお株を奪われていた。こうした中、米グーグルが日本法人本社を19年に渋谷に再移転することを発表。「IT系ベンチャーの集積度はさらに高まるはず」と関係者の鼻息は荒く、「起業家の街」の本格的な復活に向けた渋谷の逆襲は着々と進みつつある。

 半世紀ぶりの新駅

 一方、六本木の開発を主導してきた森ビルは現在、「虎ノ門ヒルズプロジェクト」を手掛ける。事業規模は総額4000億円で、14年6月に開業した虎ノ門ヒルズをはじめ22年度までに計4棟の超高層ビルを立ち上げる。その中の一つは東京メトロ日比谷線虎ノ門新駅(仮称)と直結。再開発後は就業者数が現在の3倍になるなど、虎ノ門エリアの経済規模は大幅に拡大する。

 またJR東日本は20年春に、山手線の約半世紀ぶりの新駅となる「品川新駅」(仮称)を田町-品川間に開設する。27年にはリニア新幹線も開業するため、一連の動きを見据えて品川駅周辺でも駅と街が一体となった街づくりが加速しようとしている。

 森記念財団都市戦略研究所は、世界の都市総合力ランキングを毎年実施している。17年版の東京は前年に引き続き3位。2位のニューヨークとは差を詰めたが、首位のロンドンとは逆に広がった。ただ、都心で繰り広げられているエリア間競争がさらに激化すれば、相乗効果で国際競争力の向上につながることは確かなようだ。