SMFGの国部毅社長 2%の物価目標達成前の金融政策修正を期待

取材に応じる三井住友フィナンシャルグループの国部毅社長(寺河内美奈撮影)
取材に応じる三井住友フィナンシャルグループの国部毅社長(寺河内美奈撮影)【拡大】

 三井住友フィナンシャルグループの国部毅社長は5日、日銀の金融政策について「物価上昇率が目標の2%に達しない段階でも、修正する局面がくることを期待している」と述べた。同日行われた、経済3団体共催の新年祝賀パーティーで記者団の質問に答えた。

 金融機関は日銀のマイナス金利政策により、貸し出し利ざやが縮小して利益が生み出しにくい環境が続いており、国内の景気拡大を背景に、政府や日銀を牽制した格好だ。

 ただ日銀は、2%を達成するまで大規模な金融緩和政策を続ける方針で、「政府がデフレ脱却を宣言して、政府と日銀が2%の目標を見直す必要もある」との認識も示した。