【新春直球緩球】みずほFGの佐藤康博社長「構造改革の先の金融の姿が問われる年に」

みずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長=東京都千代田区(春名中撮影)
みずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長=東京都千代田区(春名中撮影)【拡大】

 --平成30年の世界経済の展望は

 「あえてリスク要因を挙げると、地政学的リスクのほか、主要中央銀行の金融政策の動向も要注意だ。超金融緩和から出ていく際のスピード感や流れを間違えると金融市場が混乱しかねない。テクノロジーの進歩もそれ自体はプラスだが、市場がクラッシュする危うさがある」

 --大規模な構造改革を打ち出した

 「早期退職募集も給与体系見直しも考えていない。大量採用された50歳前後の従業員には本人の了解を得て、金融に詳しい人材を求めているベンチャー企業や農業法人に再就職する仕組みを検討したい。事務職員の再教育も大事だ。営業現場などで活躍してほしい」

 --新年の経営のテーマは

 「構造改革の先に見えてくる金融の姿が問われる1年になる。収益源を多様化しながら、いかにテクノロジーを取り込んでいけるかが勝負だ。デジタル化した店舗の試行運営を始めた。現在の3店舗から拡大を目指したい」

 --人工知能(AI)を活用した個人向け融資事業「Jスコア」が好調だ

 「銀行が変わるきっかけになるかもしれない。異業種と組んで、狙いを絞って広告を出すサービスを検討したい。Jスコアから、旅行会社やレストランチェーンなどにAIが判断した顧客情報を提供し、顧客に合わせた広告をアプリの中で展開する。一般的な消費者金融とも差別化できる」