グーグルが人間同士の対話を重視するワケ 「仕事が奪われる」AI時代に最も重要なスキルは何か (1/5ページ)

 「AIが人の仕事を奪う」。そう言われるようになった大きなきっかけは、2012年にグーグルが「ディープラーニング」という技術を確立したからです。そんな「AIの王者」であるグーグルが、人事評価で重視するスキルがあります。それはなにか。立教大学ビジネススクールの田中道昭教授が解説します--。

写真=iStock.com/kelvinjay(PRESIDENT Onlineより)

写真=iStock.com/kelvinjay(PRESIDENT Onlineより)

 AIとは「異星人的知性」の略である

 「AIが人の仕事を奪う」とは、この1年の間でずいぶんと聞き慣れた表現になりました。

 しかし、AIとはいったいなんでしょうか。私は、ここで「AIとは『人工知能』ではなく、『異星人的知性』の略である」という主張をご紹介したいと思います。

 ワイアード誌の創刊編集長であり、米国のテクノロジー業界に大きな影響力をもつケヴィン・ケリー氏は、著作『これからインターネットに起こる「不可避な12の出来事」』(インプレスR&D)の中で、「AIという言葉は、人工知能(Artificial Intelligence)という言葉ではなく、人間とはまったく違う発想をする知能として、異星人的知能(Alien Intelligence)の略と考えるべきだろう」と述べています。

 また同氏は、『〈インターネット〉の次に来るもの』(NHK出版)の中で、AIが人間の仕事を奪うか否かという議論に時間を費やすのではなく、「われわれの仕事は違った考え方をするマシンを作り、異質な知性を創造することなのだ」と述べているのです。

AI時代に最も重要なのは「論点を立てる力」