「山崎シェリーカスク」は定価の10倍近い30万円以上
昨年の世界的な酒類競技会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」で、サントリー「響21年」が全部門の最高賞を獲得。ニッカも「竹鶴25年ピュアモルト」など5商品が金賞に輝いた。
一方、国内でもハイボール人気とともに到来したウイスキーブームが続いており、各メーカーの代表銘柄の品薄状態が続いている。
こうした中、人気商品はインターネット上で高値取引され、転売対象となる動きも出てきた。ネット通販サイト「楽天市場」では、シングルモルトウイスキー「山崎12年」が定価のほぼ倍の1万4千~1万7千円で取引。数量限定の「山崎シェリーカスク」は30万円以上と10倍近い値が付いている。
大阪市内の酒類販売店の男性店長(26)によると、転売目的とみられる外国人バイヤーが高額商品を大量に買い付けるケースも少なくないという。大阪市の男性会社員(30)は「日本の代表銘柄は高価過ぎて飲みたくても飲めない」とぼやく。
勝田教授は「長く売れない時期に、各社が品質向上を続けた努力が実った」とした上で「トレンドはこの先も続くのではないか」と分析している。
(吉国在)