経団連次期会長の中西宏明氏は「本命中の本命」 着々と進む移行準備

経団連の次期会長に内定し、取材に応じる日立製作所会長の中西宏明氏=9日午後、東京都千代田区の経団連会館(松本健吾撮影)
経団連の次期会長に内定し、取材に応じる日立製作所会長の中西宏明氏=9日午後、東京都千代田区の経団連会館(松本健吾撮影)【拡大】

 次期経団連会長に内定した中西宏明氏は榊原定征会長の「本命中の本命」だった。榊原氏の示した会長の条件は(1)製造業出身(2)経団連副会長経験者(3)豊富な国際経験-の3つとされていた。ただ、「できれば現役副会長で理系出身」という条件も付け加えており、中西氏を強く意識していた。

 決め手となったのは、中西氏と安倍晋三政権との良好な関係だ。榊原氏は、米倉弘昌前会長が安倍政権と距離を置き、政策への影響力が低下したとささやかれる中で会長に就任。政権との連携を強化することで関係を修復し、経済再生に取り組んできた榊原氏は中西氏に路線継承を託す。

 一方、経団連も「中西会長」を想定した対応を取ってきた。昨年11月には経団連の“憲法”とされる「企業行動憲章」を、中西氏が積極的な取り組みを呼びかける国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を意識したものに改定。

 経団連会長として榊原氏が誘致委員会のトップを務め、大阪誘致を目指す2025年国際博覧会(万博)のコンセプトもSDGsを軸にするなど、中西体制への移行がスムーズに行われるよう準備も進んでいる。

(平尾孝)