世界最大級の家電見本市「CES2018」 日本の家電ベンチャー続々出展

家電ベンチャーのセレボが開発した小型の自販機。スマートフォン決済で、民泊オーナーをターゲットにする=東京都千代田区
家電ベンチャーのセレボが開発した小型の自販機。スマートフォン決済で、民泊オーナーをターゲットにする=東京都千代田区【拡大】

  • WHILLが米家電見本市CESで展示する電動車いす「モデルC」の米国モデル(同社提供)

 世界最大級の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)2018」が9日(日本時間10日)から4日間、米ラスベガスで開かれる。IoT(モノのインターネット)やAR(拡張現実)、VR(仮想現実)、自動運転に関する技術などに注目が集まりそうだが、日本の家電ベンチャーや中小企業もユニークなコンセプトを持った製品を出品し、存在感をアピールする。

 家電ベンチャーのCerevo(セレボ、東京都文京区)は、超小型の自動販売機「Qvie(キュービー)」を開発した。750ミリリットルのワインボトル1本が入るほどの大きさで、専用の読み取り機にスマートフォンをかざすと、ふたの鍵が自動で外れ、中に入っている製品を取り出す。QRコード型モバイル決済方式を採用するため、事前に小銭やおつりを用意する必要がない。早ければ今夏にも発売する見通し。岩佐琢磨CEO(最高経営責任者)は「シェアリングエコノミーの市場拡大につれ、それにふさわしい新たなハードウエアが求められる」と語り、主に民泊事業者などを販路に想定している。

 電動車いすベンチャーのWHILL(米カリフォルニア州、開発拠点は横浜市鶴見区)は、昨夏に日本で発売した高齢者向け電動車いすの「モデルC」の米国向けモデルを出品する。2014年発売の初号機「モデルA」のデザイン性や走行性能を維持しながら、工具を使わずに分解できるようにするなど、介護者の利便性を向上させた。重量もモデルAの半分以下となる52キロ。最小回転半径は約76センチで、一般的なハンドル型電動車いすよりも小さく、エレベーターの中でも楽に方向転換できる。独自開発の全方位タイヤを前輪に採用し、最大5センチの段差も軽々と乗り越えられる。同社は、このモデルC米国版を来場者に貸し出し、多くの人に体験してもらう。

 このほか日本の中小・ベンチャー企業12社が中心となったパビリオン「JAPAN TECH Project」では、バイバイワールド(東京都品川区)の拍手ロボット「ビッグクラッピー」やユカイ工学(同新宿区)のしっぽ型ロボ「Qoobo」など、独創的なアイデアに裏打ちされた製品が数多く登場する。