トヨタ・マツダ、米工場新設正式発表 トランプ氏「素晴らしいニュース」

 トヨタ自動車とマツダは10日、米南部アラバマ州ハンツビルに共同で工場を新設すると正式発表した。両社の投資額は計約16億ドル(約1800億円)。2021年の稼働を目指し、4000人規模を雇用する見通しだ。

 発表を受け、トランプ米大統領は「素晴らしいニュースだ。経済の一段の成長につながる」とツイッターに投稿した。

 同州で記者会見したトヨタの豊田章男社長は「新工場が米国のものづくりの新たな成功例になることを確信している」と発言。マツダの小飼雅道社長は「米国で生産・販売を本格化させ、マツダの一段の成長につなげる」と強調した。

 新工場の生産能力は年間30万台で、トヨタの乗用車「カローラ」とマツダが北米市場に投入する新型車を15万台ずつ生産する。マツダは12年8月に米国での生産から撤退しており、米国での生産は約9年ぶりとなる。

 トヨタにとっては米国で11カ所目の生産拠点となり、完成車工場としては5カ所目となる。新工場はアラバマ州にあるエンジン工場から約20キロの場所に建設。部品メーカーが集積していることや人材の集めやすさが決め手になった。

 米市場では原油安で大型車に需要が移り、中小型車を得意とするトヨタとマツダの販売は苦戦している。調達や物流で地の利があり、トランプ氏も歓迎する新工場を生かし、巻き返しを目指す。

 トランプ氏は日本の自動車メーカーに米国への投資と雇用増を求めている。両社が工場を置くメキシコで米国向け生産を継続できるか不透明感があり、米生産を強化すればリスクが和らぐ。

 トヨタは昨年1月、5年間で米国内に100億ドル規模を投資する計画を公表し、昨年4月には南部にある主力のケンタッキー工場に13億3000万ドルを投じ、生産設備を刷新することを発表した。マツダとの工場新設は昨年8月に発表しており、いずれも投資計画に含まれる。(ニューヨーク 共同)