米不法移民の子供支援、アマゾンCEO36億円寄付

アマゾン・コム最高経営責任者のジェフ・ベゾス氏
アマゾン・コム最高経営責任者のジェフ・ベゾス氏【拡大】

 米インターネット通販大手アマゾン・コムの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏は12日、妻のマッケンジーさんと、不法移民の子供たちの大学進学を支援する米団体に3300万ドル(約36億円)を寄付したと発表した。千人分の奨学金に相当する。

 ベゾス氏は声明で、父親がキューバからの移民だったことを明かし「支援のおかげで立派な市民になり、米国に恩返しを続けている」と述べた。

 「ドリーマーズ(夢見る人)」と呼ばれる不法移民の子は中南米系を中心に約80万人いるとされる。トランプ米大統領は昨年9月、強制送還を猶予する措置を打ち切ると表明。米IT業界を中心に反発の声が上がっている。

 トランプ大統領はアマゾンの宅配料やベゾス氏が買収した米紙ワシントン・ポストを批判。米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は「ベゾス氏は米国で最も政治的に議論のある論争の一つに飛び込んだ」と伝えた。(共同)