日証協、建物老朽化で「兜町」から移転

 日本証券業協会は17日、東京都中央区の東京証券会館に置いている本部を、今秋にも約500メートル離れた近隣のビルに移転すると発表した。建物が老朽化したためで、かつて証券業界の中心地としてにぎわった「兜町」エリアから業界団体が去ることになる。日証協の鈴木茂晴会長は同日の定例記者会見で「あまり離れておらず、兜町から出て行くというイメージはない」と述べた。兜町エリアには東京証券取引所があり、東証の建物を所有する平和不動産などが活気を取り戻そうと新たに中核となるビルの建設を予定している。