伊藤忠商事社長に鈴木善久氏、4月1日付で昇格 岡藤正広氏は代表権のある会長に

伊藤忠商事の社長最高執行責任者に就任が決まり、記者会見する鈴木善久氏。右は岡藤正広社長=18日午後、東京都港区
伊藤忠商事の社長最高執行責任者に就任が決まり、記者会見する鈴木善久氏。右は岡藤正広社長=18日午後、東京都港区【拡大】

 伊藤忠商事は18日、鈴木善久取締役専務執行役員(62)が社長最高執行責任者(COO)に昇格する人事を発表した。岡藤正広社長(68)は代表権のある会長最高経営責任者(CEO)に就く。4月1日付。

 先端分野に強い鈴木氏がCOOとして経営や新事業の創造を担い、ITと金融サービスを融合した「フィンテック」の台頭など、商社を取り巻く経営環境の変化に対応する。CEOの岡藤氏は提携先や主要取引先、グループ会社との折衝や調整にあたり、役割分担をする。

 東京都内で記者会見した鈴木氏は「総合商社は変化の時代。ビジネスモデルを進化させる」と意気込みを話した。

 鈴木氏は航空機部品メーカーの再建を成し遂げたほか、米国の統括子会社の社長を務めた。岡藤氏は「(鈴木氏は)経験が豊富。先進的なビジネスを手掛けてきた」ことが後継指名の決め手となったと話した。

 2010年に社長に就任した岡藤氏は中国を代表する複合企業「中国中信集団」との提携や、ユニー・ファミリーマートホールディングスの子会社化に成功した。総合商社で利益水準がトップになったこともあり「上出来や」と自身の在任期間を振り返った。

 鈴木 善久氏(すずき・よしひさ)東大卒。79年伊藤忠商事。常務執行役員などを経て16年6月から取締役専務執行役員。仙台市出身。