【木下隆之のクルマ三昧】レーシングドライバーに資格は必要? 実は誰でも「プロ」を名乗れるが… (1/3ページ)

 「レーシングドライバーを仕事にしたいのですが、資格は必要ですか?」

 こんな相談を受けることがある。レーシングドライバーに憧れ、将来の進路に選んでくれたことを嬉しく思う。

 その反面、答えに窮することがある。というのも、レーシングドライバーにはプロとアマチュアの明確な線引きがないからだ。

ドイツ・ニュルブルクリンク24時間レースをレクサスLFAで走る木下氏

ドイツ・ニュルブルクリンク24時間レースをレクサスLFAで走る木下氏

◆レーシングドライバーと名乗ったもの勝ち

 プロ野球選手ならばプロの12球団のどこかと契約すればプロ野球選手となる。ボクシングやゴルフならば明確なプロテストがある。そこでの合否がプロとアマチュアの厳格なさかいである。

 だがレースにプロテスト制度はない。よって、明確なプロ資格がない。僕もプロライセンスを所有してもいないし、プロとしてどこかの協会に登録されてもいない。つまり、レーシングドライバーと名乗ったもの勝ち。実際に、実績のない無名なドライバーがレーシングドライバーの肩書きで商売をしている。レース界はまだ未成熟なのかもしれない。

ドライビングシートに収まる木下氏

ドライビングシートに収まる木下氏

 レーシングチームとレース契約すればプロという考え方もある。だが逆に、チームに所属していなくとも高度なスキルを持ち高額の収入を得ているドライバーもいる。

アマチュアの有無では判断できない