【光る社長 普通の社長】社外に出ることのススメ (1/2ページ)


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 □アジア・ひと・しくみ研究所代表 新井健一

 仕事柄、さまざまな職種の経営者にお目にかかる機会があるが、経営が芳しくないと嘆く社長には、話が乗ってきたところで「週に何時間くらい社内にいらっしゃいますか」という質問を投げかけてみる。

 他愛のない質問のように思えるかもしれないが、答える時間数によって、経営状況や社長の力量が見えてくるからだ。

 経営コンサルタントや士業の間では、“社長の力量はその行動範囲で決まる”とも言われ、週のほとんどを社内だけで過ごす社長は大きな問題点を抱えているケースが多い。

 あくまでも傾向としてだが、経営者が特殊な技術をもって作業に従事しているなどの特別な場合を除き、社長が長時間会社に張り付いている企業は従業員のやる気が感じられず職場の雰囲気も悪い傾向がみられ、逆に社長が外に出て営業活動に専念している企業の従業員は、生き生きと積極的に仕事に取り組み職場の雰囲気もいいように感じる。

 社長が先頭に立ち、職場の士気を高めるのは間違いではないが、やり方を間違えると逆に倒産や廃業への道筋を作ってしまう場合がある。例えば「社内に居続けて従業員の就業態度に目を光らせ、仕事の効率化を推進し、声をからしてコストダウンを呼びかける」などは、憂き目に遭いやすい、拙いやり方の一つだ。

社長は従業員を信じて会社から離れよ