ソニーと東芝、赤字事業が「第二の創業」で復活劇 研ぎ澄まされる生き残り戦略 (1/2ページ)

VAIOの花里隆志執行役員=東京都内
VAIOの花里隆志執行役員=東京都内【拡大】

  • 東芝ライフスタイルの内藤順司事業企画部長=川崎市

 業績悪化で大手電機メーカー本体から切り離された事業が新会社として独立し、復活劇を演じている。リストラで従業員数や売上高は縮小したものの、培った技術や身の丈に合った経営で「第二の創業」を推進。黒字転換も果たし、新たな挑戦も始めている。

 「ロボットの受注生産は満員御礼です」。長野県安曇野市の「VAIO(バイオ)」執行役員、花里隆志さん(48)は笑顔で語る。同社は2014年にソニーのパソコン事業が分離して独立。パソコンのブランド名を社名に冠した。花里さんはソニー時代の事業発足当時から携わる。

 安曇野市はかつてソニーの犬型ロボット「AIBO(アイボ)」の生産拠点だった。独立後は当時のノウハウを生かし、トヨタ自動車などから注文を受け、小型ロボットの開発・製造に着手した。花里さんは「ソニー時代に比べると少人数のため、技術職も営業に回った。そうした中でお客さんのニーズが見えてきた」と話す。

 主力のパソコンは法人向けに販売戦略を切り替えることで安定した収益につながった。ソニー時代、事業として900億円超に上った営業赤字が、直近は6億円近い黒字に転換した。

 東芝から冷蔵庫など「白物家電」事業が離れ、現在は中国の家電メーカー「美的集団」傘下の東芝ライフスタイル(川崎市)も業績が好調だ。

研ぎ澄まされる生き残り戦略