タクシー各社、顧客の囲い込み急げ ライドシェア解禁に備え配車アプリ充実 (1/2ページ)

スマホを振ると近くのタクシーに居場所が通知される国際自動車の配車アプリ「フルクル」
スマホを振ると近くのタクシーに居場所が通知される国際自動車の配車アプリ「フルクル」【拡大】

 タクシー各社がスマートフォン用の配車アプリ機能を充実させている。1台のタクシーに他人同士が相乗りできたり、スマホ本体を振るだけで車を呼べたりするアプリを投入。自家用車で客を運ぶライドシェア解禁の議論が活発化する中、利便性を高めて顧客の囲い込みを急ぐ。

 日本交通(東京)と大和自動車交通の両グループは専用の配車アプリを活用し、相乗りサービスを試験的に実施する。アプリに乗車地点のほか、目的地や時間を入力し、同一方向の利用者がいた場合は相乗りが成立する仕組み。移動しながら順次乗車する。

 料金は利用者ごとの乗車距離に応じて案分され、通常よりも最大4割安く乗れるという。18日の記者発表会で日本交通の川鍋一朗会長は「タクシーの利用の少ない若い世代の顧客を開拓したい」と意気込みを語った。期間は22日から3月11日までで東京都内の23区と一部地域を対象にする。

 国際自動車(東京)は昨年11月に配車アプリ「フルクル」を投入。スマホを振ると、近くを走るタクシー車内のタブレット端末に居場所が通知される。コールセンターに電話をかける必要がないため従来に比べて素早く乗車できるほか、迎車料金もかからない。

 到着を待つ間に他のタクシーに乗っても問題ないという。今後は全国のタクシー会社へのシステム提供も検討する。

タクシー業界には強い危機感