ヤフー新社長の川辺健太郎氏 「ネットが社会を変える力信じる」 データ会社への転換目指す

ヤフー次期社長の就任が決まり、記者会見する川辺健太郎副社長。左は宮坂学社長=24日午後、東京都内のホテル
ヤフー次期社長の就任が決まり、記者会見する川辺健太郎副社長。左は宮坂学社長=24日午後、東京都内のホテル【拡大】

  • ヤフーの新社長に就任する川辺健太郎副社長(右)と宮坂学社長=24日、東京都港区
  • ヤフーの新社長に就任する川辺健太郎副社長(右)と宮坂学社長=24日、東京都港区
  • ヤフー次期社長の就任が決まり、記者会見する川辺健太郎副社長=24日午後、東京都内のホテル
  • ヤフーの新社長に就く川辺健太郎氏
  • ヤフーの新社長に就く川辺健太郎氏

 「やったらいいじゃん」

 昨年11月11日、現社長の宮坂学氏の誕生日に、東京・六本木の飲食店で後任への就任を請われた川辺健太郎副社長。宮坂氏は平成24年の社長就任時から、「次の社長をつくるのが社長の仕事」と常々口にしており、すんなり受け入れられたという。

 大学在学中の7年、ホームページ制作などを行う「電脳隊」を設立。「インターネットを心底愛しているのが強み。ネットが社会を変える力を信じている」と語る。ヤフー入社後はニュース事業責任者などを歴任。オフィス移転では全席フリーアドレス導入なども主導した。

 社長としては「日本に住む人の行動データを最も持っている会社」を「データの会社」に押し上げるのが最大の使命となる。変革への意識の強さは、ヤフーをパソコンだけでなくスマートフォンでも使ってもらえる企業に変えようと取り組んだ宮坂氏と同じだ。

 日本ではネット最大手企業だが、取り巻く環境は厳しい。メルカリなどベンチャーの突き上げや、グーグルなどグローバル企業とも対峙を余儀なくされるが、「既存事業にかかるオペレーションを自動化、人工知能(AI)化して対抗していく」と見据える。

 休日は一転してアウトドア派。害獣駆除のため、ハンターとして活動するほか、読書家の一面もある。