心拍異常を通知、記録促す アップルウオッチで個別予測・分析 (1/2ページ)

昨年9月、新型「アップルウオッチ」を発表する米アップルのクックCEO(ブルームバーグ)
昨年9月、新型「アップルウオッチ」を発表する米アップルのクックCEO(ブルームバーグ)【拡大】

 米アップルの腕時計型端末「アップルウオッチ」向けの新しいリストバンドに埋め込まれたデバイスは、人工知能(AI)を用いた心拍数モニターと活動量計という既にある2つの機能を向上させ、新たな段階に導いている。

 心房細動診断機器メーカーの米アライブコーが開発した「カーディアバンド」は、本人の過去のデータと心疾患患者および健康な人の両方から収集した心血管データを基に、装着者の心拍数を予測・分析するデバイスだ。5秒ごとに心拍数を測定し、予想される範囲を逸脱した場合はユーザーに知らせる。一般的な範囲ではなく、装着者にとって正常範囲を逸脱しているかを判定するのが特徴だ。

 アップルウオッチは既に、心拍数の異常な急上昇を検知する機械学習機能を採用している。しかし、この方法はさらにその一歩先を行く。範囲外の心拍数を感知した場合はリストバンドに埋め込まれた心電図取得機能を用い、心臓の電子リズムを記録するようユーザーに促す。心電を測るには、センサーに30秒ほど親指を押し当てればいい。結果は時計の画面に表示され、記録したデータは医師に送ることもできる。

 スマートフォンと連動した携帯型心電図読み取り機は何年も前から存在した。だが、問題は心電図を測るべきタイミングが分からないことだった。脳卒中など心血管系の合併症の危険がある人々にとって、この製品のようなデバイスは遠からず緊急事態を避ける上で重要な役割を担うようになる可能性がある。

心拍をモニタリング、心房細動などを異常検知できる可能性も