【ベンチャー支援の現場から】アクセンチュア「イノベーション・ハブ東京」開設

生産ラインの模型。顧客企業の経営課題をベンチャーの技術で解決に導く=東京都港区のアクセンチュア・イノベーション・ハブ東京
生産ラインの模型。顧客企業の経営課題をベンチャーの技術で解決に導く=東京都港区のアクセンチュア・イノベーション・ハブ東京【拡大】

 ■顧客企業の経営課題解決を支援

 経営コンサルティングのアクセンチュア(東京都港区)は、ベンチャー企業の技術を活用し、顧客企業の経営課題の解決につなげるための拠点「イノベーション・ハブ東京(AIT)」を開設した。ベンチャー企業の経営者や技術者、大学などの研究者も自由に出入りできるオープンスペースや共同研究のための場所を設け、外部との連携によるオープンイノベーションによる新規事業の創出にもつなげる。

 AITは地下鉄麻布十番駅近くにある住友不動産麻布十番ビルの8、9階にある。8階には、人工知能(AI)やディープラーニング(深層学習)、IoT(モノのインターネット)などを活用したソリューション(解決策)を紹介したコーナーを設けたほか、顧客企業とベンチャー企業とが共同開発できるブース、200人ほどが収容できるホールなどを設けた。

 9階には小規模の研究室(ラボ)や試作エリアなどがあり、8階で練り上げたアイデアや構想を、そのまますぐに9階のラボや試作でかたちにすることができる。

 アクセンチュアの江川昌史社長は「デジタルの世界でイノベーションを起こすには可視化できる場所が必要」と語った上で、「ベンチャーを育成したり、研究開発を進めることでイノベーションを生み出したい」と述べ、ベンチャーキャピタル(VC)などと連携して、新たな技術の開発や実用化を支援する方針を示した。

 アクセンチュアは、開発した新規技術の実証拠点である福島イノベーションセンター(福島県会津若松市)やソリューション開発拠点となる北海道デリバリーセンター(札幌市中央区)を2017年に拡充するなど、研究開発体制の強化を進めている。