【春闘】電機連合、5年連続ベア要求へ 3000円以上  

今春闘の方針を説明する電機連合の野中孝泰中央執行委員長(中央)=25日、横浜市内
今春闘の方針を説明する電機連合の野中孝泰中央執行委員長(中央)=25日、横浜市内【拡大】

  • 今春闘の方針を説明する電機連合の野中孝泰中央執行委員長(左)=25日、横浜市内

 電機各社の労働組合で構成する電機連合は25日、平成30年春闘の方針を決める中央委員会を横浜市内で開いた。ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善について月額3千円以上を統一要求する議案などを26日に正式決定する。

 ベア要求は5年連続で、3千円以上とするのは3年連続。29年春闘の妥結額は千円だった。

 電機各社は構造改革の進展や景気回復によって大幅な収益改善が進む。25日に記者会見した野中孝泰中央執行委員長は「4年連続で賃上げを獲得しており、さらなる上乗せには重みがある」としつつも、「賃上げを継続し、個人消費の拡大や中小企業に波及させることが重要だ」と強調した。

 ベア以外の要求では一時金は平均年間5カ月分を中心に、最低でも4カ月分の確保を目指す。長時間労働の是正や仕事と介護・育児の両立支援なども求める。