トヨタ・ホンダ FCVで反攻 コスト半減、量産化確立し環境車国際競争優位に (1/3ページ)

トヨタ自動車の燃料電池車「ミライ」。トヨタは燃料電池システムのコストの大幅削減を目指す(ブルームバーグ)
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  • 都内の水素ステーション

 燃料電池車(FCV)の量産化に向け、国内自動車2強が意欲的だ。トヨタ自動車が製造コストを現行の半分以下に下げたFCV「ミライ」の次期モデルを2020年以降に投入するほか、ホンダも20年ごろを視野に量産技術の開発を急ぐ。次世代環境車争いで世界的な「電気自動車(EV)シフト」が進む中、FCVが輝きを取り戻せるか注目される。

 進化を宣言

 今月17日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した自動車技術展「オートモーティブワールド」の講演で、2強がFCVの“進化”を宣言した。

 トヨタ先進技術統括部の河合大洋担当部長は、20年をめどに投入する次期FCVについて、「燃料電池システムのコストを現行の半分以下にしたい」と述べた。25年ごろには現行の4分の1まで低減。20年以降に世界で年3万台以上、国内で1万台以上のFCVを販売する目標を掲げた。

 ホンダは20年ごろを視野に、米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発した燃料電池システムの搭載車を投入する。本田技術研究所の担当者は「コスト低減、耐久性向上、品質保証といった要求を満たす量産技術の確立を目指す」と述べた。

 両社は「地球温暖化防止とエネルギー安定供給という課題を解決できる」として水素に着目。二酸化炭素(CO2)を出さない再生可能エネルギーで発電した電力の余剰分で、水を酸素と水素に電気分解。その水素をステーション内のタンクで貯蔵し、必要なときにFCVや定置用燃料電池に供給すれば、2つの課題の解となる。

「日本企業が活躍しやすい分野がFCV」