日本財託、セミナーの様子を中国アプリで発信 留学生入居者向け就職支援強化

ASIALinkと提携し開催している就職支援セミナー
ASIALinkと提携し開催している就職支援セミナー【拡大】

 東京23区投資用マンションの販売と賃貸管理などを行う日本財託(東京都新宿区)は、留学生入居者向けの就職支援体制を強化する。同社では随時、就職支援セミナーを展開しており、その様子を中国のソーシャルアプリ「WeChat(ウィーチャット)」を通じて公開する仕組みを徹底化。中国をはじめとした外国人留学生が、同社の管理物件に入居しやすい環境づくりに力を入れていく。

 外国人留学生は20万人を超えており、今後も増えるとみられる。同社の管理物件には約3000人の外国人が入居しており大半が留学生で、このうち1700人が中国人留学生。日本語学校で学び、その後に大学や専門学校へと進学するケースが一般的で、日本での就職を希望する学生も多い。

 ただ、日本独自の就職活動スタイルへの適応が難しかったり、求められる日本語能力のハードルが高いなど、留学生の就職をめぐる環境は厳しい。全体の動向をみると、卒業後は約7割が日本での就職を希望しているが、実際に就業できる人は3割にとどまっているといわれている。

 このため同社では外国籍人材の就職支援を行う「ASIA Link」(東京都小平市)と提携。管理物件に入居する留学生を対象に、就職支援セミナーを昨年から随時開催している。

 具体的には企業側の留学生採用ニーズや外国人人材に期待する役割、先輩留学生のエントリーシートや面接事例などを題材に、日本での就職を成功させるノウハウを学ぶ。

 例えば留学生は「日本と母国との架け橋になりたい」といった志望動機が圧倒的だが、「ほとんどの学生が同じようなことを言うので、そのフレーズは使わずに自己ピーアールに重点を置いた方がよい」といった実践のアドバイスを行う。

 これまでにセミナーを契機としてIT業界への就職が内定した学生も出てきたため、今後も積極的に実施する方針だ。これに伴い、とくに日本への留学を希望している中国の学生に対する情報発信を強化。日本財託の管理物件に入居すれば、手厚い就職支援を受けられる点を訴求し、入居者増につなげる。