大和エネルギー、景観に配慮 愛媛県で風力発電所第2弾

「DREAMWind愛媛西予」の完成予想図
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 大和ハウス工業グループの大和エネルギー(大阪市阿倍野区)は愛媛県西予市で、風力発電所「DREAM Wind 愛媛西予」の建設に着手した。「同 佐田岬」(愛媛県伊方町)に次ぐ2カ所目のプロジェクトで、発電出力は1万6000キロワット。2019年11月から発電を開始する。

 土地所有者から約4万3000平方メートルの用地を賃借し、標高約400~450メートルの山林内に建設する。風車間や変電所間の送電設備のほとんどは、人工構造物が自然の景観を損なわないように、地下埋設で施工する。これによって樹木伐採や造成を最小限にとどめた。

 予定発電量は年間で約3万5000メガワット時。約8000世帯分の電力量に相当する。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用し、20年間にわたり四国電力に販売する。発電所は8基で構成され、杉林の二酸化炭素(CO2)吸収量に換算すると1年間で、1180万平方メートル分の温室効果ガスを削減する。