東芝、PC売却候補にシャープ浮上 台湾大手ASUSと交渉停滞

東芝本社が入るビル=東京都港区
東芝本社が入るビル=東京都港区【拡大】

 経営再建中の東芝が検討しているパソコン事業の売却先候補に、シャープが浮上していることが30日、分かった。先行して進めていた台湾大手ASUS(エイスース)との交渉が停滞していることが背景にあるとみられる。投資ファンドなども選択肢で、時間がかかる見通しだ。

 シャープは台湾の鴻海精密工業の傘下で経営再建が進み、今後は売上高の拡大を目指す方針を掲げている。「メビウス」のブランドで知られたパソコン事業は経営危機初期の2010年に撤退しており、東芝の事業を買収すれば再参入になる。

 売却対象は子会社の東芝クライアントソリューション(東京)で、「ダイナブック」のブランドでノートパソコンなどを手掛ける。スマートフォンの普及に伴う市場縮小もあって自力再建は難しいことから抜本的な対策が急務だが、ASUSとの交渉では売却額や従業員の待遇を巡る隔たりが大きいとみられる。