楽天は29日、インターネットショッピングサイト「楽天市場」の商品を、簡易郵便局を除く全国約2万の郵便局で受け取れるサービスを始めたと発表した。
再配達削減を目指す取り組みの一環。楽天市場に出店している店舗が配送方法に日本郵便を指定していることが条件。冷蔵・冷凍食品を除くが、荷物の大きさに制限がないため、自宅以外で大型商品を受け取れる唯一のサービスとなる。
購入手続きの際、サイトの地図に表示される郵便局から希望局を選択。荷物が到着すると楽天市場からメールが送信され、記載された認証番号などを郵便局窓口で見せれば荷物を受け取れる仕組み。
従来の郵便局留めの場合、受け取り希望郵便局の住所を記載する必要があったほか、受け取りの際に身分証明書が必要だった。
楽天市場の商品はこれまでもローソンやファミリーマート、ミニストップといったコンビニエンスストアのほか、全国192カ所にある宅配ロッカー「はこぽす」や22カ所にある同種の「楽天ボックス」で受け取ることが可能だった。
ただ、いずれも3辺の合計が100センチ以内など受け取れる荷物のサイズに制限があったため、大型商品は自宅で受け取るしか方法がなかった。