コインチェック、流出先口座から資金移動 30日夜に11回 監視かく乱狙いか

仮想通貨取引大手「コインチェック」が入るビル=東京都渋谷区(春名中撮影)
仮想通貨取引大手「コインチェック」が入るビル=東京都渋谷区(春名中撮影)【拡大】

 仮想通貨取引所大手コインチェックから流出した約580億円分の仮想通貨「NEM(ネム)」が、流出先の口座アドレスから新たに、別のアドレスに100単位ずつ移動されたことが31日、分かった。30日午後10時半すぎから約30分間に計11回にわたって移動された。これで分散先は計約20アドレスとなった。

 資金を分散させることで監視しにくくし、かく乱する狙いとみられる。

 コインチェックが顧客から預かっていたネムは、26日未明に一つのアドレスに流出。その後、計9アドレスに送金された。30日夜は、最初にコインチェックからネムが移動した先のアドレスから、新たに約10のアドレスへ送金された。

 流出したネムの追跡システムを開発した国際団体「ネム財団」はインターネット上で、この新たな移動を確認したと説明している。

 コインチェックは30日夜、ホームページ上で「出金の一時停止について数日中にも再開に関する見通しをお知らせする」と公表した。出金停止について「自主的に行っている措置だ。安全性などが確認され次第、再開を予定している」と説明した。

 またコインチェックは31日、共同通信の取材に対し、顧客が預けている資産の出金に関し「日本円の出金の再開を優先する」と明らかにした。仮想通貨の引き出しは、日本円への対応の後になる。具体的なスケジュールは未定。