【スポーツbiz】“還暦”の宮崎キャンプ、地方創生のモデル (1/3ページ)

キャンプインを控え合同自主トレのため宮崎入りした巨人・坂本勇人。後ろは菅野智之=27日、宮崎空港
キャンプインを控え合同自主トレのため宮崎入りした巨人・坂本勇人。後ろは菅野智之=27日、宮崎空港【拡大】

 プロ野球12球団が2月1日、一斉にキャンプインする。

 今年、読売ジャイアンツが宮崎でキャンプを始めて60年目にあたる。記念行事として、10日にジャイアンツと昨年の日本一、福岡ソフトバンク・ホークス(前身の南海、ダイエーを含む)OB戦が「KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎」で予定されている。

 長嶋茂雄さんと野村克也さんがそれぞれのチームを率い、往年の名選手が登場する。一目見たいと思う人も少なくない。前後した期日、宮崎市内のホテルは満室の盛況。それも、日ごろは1泊5000円ほどのホテルがなんと5倍近い値段をつけた。友人のベテラン記者は鹿児島に泊まり、宮崎に通うという。

 ジャイアンツは1959年から、ホークスは2003年秋から宮崎市でキャンプしており、その縁から企画されたOB戦である。市をあげた熱意と支援が熱気を生みだしたといえよう。

 新婚旅行の名所

 古い話だが、宮崎は1960年代、新婚旅行の地として知られていた。数多くの若いカップルが関東や関西では味わえない冬でも温暖な気候や情緒にあこがれた。59年にご成婚された当時の皇太子ご夫妻、今の天皇、皇后両陛下が翌60年にこの地を訪問されたことが先駆けといわれている。

 新婚旅行先としての宮崎はしかし、その後、衰退していく。経済成長の余慶を受けた人々の目がハワイをはじめとする海外や沖縄に向き、価値観の多様化がそこに拍車をかけた。

巨人のキャンプは王貞治氏が入団した年から